40トン クレーン
1950年ころ 呉港
 クレーンの最上端までは60m以上はあり、そこは15トンまでの貨物の作業、途中の50m位にあるフックは40トンまでの作業ができる。 クレーンの途中まで登ったことがあるが、脚はガタガタだった。

 40トンの貨物を揚げる能力のある海上クレーン。 石炭を使う蒸気機関が動力源。 乗組員は15名程度。 仕事は呉港や周辺の浮きブイ、桟橋の整備、設置、艦船の重量物の移動。 F25戦闘機を岩国に搬送したこともある。 写真は統制所の燃料桟橋で、ハシケ(小舟)から石炭を降ろしているところ。 クレーンは安全のため、常時、統制所沖のブイに係留し、乗組員は朝夕、当直員が手漕ぎの伝馬船で送迎した。 手前にあるのが伝馬船。 写真では見えにくいが、伝馬船とクレーンの間に石炭を積んだハシケがある。 呉港には300トンの貨物の作業ができるクレーンがあったが、移動や維持するのが大変なので、40トンクレーンを使っていた。